ペガサスの記憶

 

冬の早朝の馬

(ペガサス風?)


育児書は読みませんでした。
ネット情報は混乱のもと。
〇〇の専門家や〇〇の先生も癖者。
身近な誰かも意外と悪影響。 
比較にもならない全く違うフィールドの人。
外国の方とか、時代が違うとか。
大きく広い気持ちにさせてくれる。
正しさを要求しない存在がいい。

 

こどもたちが小さい頃、ぐったりした自分へのなぐさめに、突き抜けている先輩方の言葉を探しました。相性は大切。ねっとりした母性を感じるものは、徹底して避けました。

 

桐島洋子さんという破天荒な生き方をする母のもとに生まれた桐島かれんさん。ストレートな物言いも好きで、書籍やインタビューの中の子育てに関する言葉を拾っては、御守りみたいにさせてもらいました。桐島家のエピソードは、大概の問題なんて問題ではなくなるくらいの効果が私にはありました。

 

そして今、聡明な母洋子さんが認知症を患うという状況も含めた、桐島家の物語を綴った「ペガサスの記憶」

 

少しずつステージが変わってきている自分にとって興味深い内容。もしかしたら、この先老いと向き合う時のヒントになるかもしれない。深い教養や好奇心を持ち、正直で大胆で自由な人々による、飽きることのないファミリーヒストリーでした。

 

 

 

桐島洋子、桐島かれん、桐島ノエル、桐島ローランド「ペガサスの記憶」

 

 

 

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