御田寺圭「ただしさに殺されないために」

 

様々なテーマを基に、今がどんな時代なのか、人間とはどういう生き物なのかを述べ続けます。

 

人権と多様性をの折り合い。
ある面においてはメリットがある独裁的国家。
キャンセル・カルチャーの時代。
NIMBY(Not In My Backyard(我が家の裏庭には置かないで))から見る利己的社会。
排除アートの冷酷さ。
ルッキズム批判の奥にあるもの。
疎外感からの社会への復讐。
恋愛・結婚が贅沢な時代。
行き過ぎた能力主義。
卵子凍結、代理出産、ポリティカル・コレクトネス、子供部屋おじさん、オンライン・サロン、つながり過ぎることについて・・。

 

問題ばかりしかないように感じます。
そして対処方法は述べられていません。

 

とはいえ人間の中で生活することによって救いもたくさんあります。
日常生活のなかでここまで悲観的になる出来事も、それを感じる必要もありません。
情報があり過ぎることもきっと問題なのでしょう。

 

大きな問題はどんなに考えても解決できません。
小さな幸せを感じながら、等身大に生きていくことも大切だと思います。

 

御田寺圭「ただしさに殺されないために 声なき物への社会論」

 

読書空間 ひつじ日和