緑ジャージがお洒落でとてもお似合いのお客さまがみえました。前にも素敵な緑ジャージの方がいらっしゃいましたから、ジャージの二人目♪ということですね。しまった!長嶋有さん「ジャージの二人」の古本を探しておけばよかった〜と悔しかったです。
浅間山の麓の空気感を思い出す小説です。そんなにいいことばかりでもない。でも、住むとわかる魅力。懲りずに恋しくなるあの空気。トマト、キュウリ、レタスのループ。猛暑地域の気温を見ては小さくガッツポーズする夏。
主人公の父親も印象的でした。薪割りをする時狙いを定めたら、そこをピンポイントで狙うのは駄目だと。ぼそっとひと言。
「気持ちに、幅を」
完璧にしたくなる気持ちがむくむくと出てきた時、おまじないのように唱えてみると、なかなか効き目がありますよ。
長嶋有「ジャージの二人」
読書空間 ひつじ日和