’’手’’をめぐる四百字

 
 
 
 
自分の手を見つめながら…
真似をして''手''をめぐる二百字ちょっと。
 
手のひらの部分が大きく、小柄な割にぽてっとしっかりした手。
 
母の手も、祖母の手もよく似ています。
働き者の祖母が健在の頃、三つ並べてそっくりだねえ…と笑ったことがありました。
 
その手で作ると、おむすびもハンバーグも食いしん坊サイズに出来上がります。
 
指が細く長い女性に憧れたりもしましたが、やはり母と祖母と同じ、この手に満足です。
 
目を閉じると、つないだ手のやわらかさと温もりが思い出されます。
 
目を開け、今この手で、母や祖母からもらったものをこどもたちに伝えられているかを問います。
 
人生の先輩方はいつも「こどもはあっという間に成長するから」とおっしゃいます。
 
手をつないでくれる今を、大事にしようと思います。
 

 

 

「”手”をめぐる四百字」

 

 
 
 
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