本日曇天、たまにさす薄日も頼りなく、湿気を早めに察知したくせっ毛は、このあと天気が崩れることを教えてくれています。
文字を読みたい気分でもないしなあ...。
そんな気分にぴたっと同調したのは、ソール・ライターの写真集でした。
太陽の燦々とした光がないとわかりやすく気持ちが下降するのですが、無理に気持ちを上げるのも嫌いなので、あえてこの低空飛行のおともにこの写真集を選びました。
印象に残ったのは、雨や雪の日、傘をさす人の写真たち。表情ははっきりしない。または後ろ姿。そして、曇ったり、濡れたりしたガラス越し…。
きっとシャイで優しい方なのだろうな。
時間を忘れて惹き込まれてしまいました。
I see this world simply.
It is a source of endless delight.
私はシンプルに世界を見ている。
それは、尽きせぬ喜びの源だ。
彼の写真と言葉に、今日の自分もそっと肯定してもらえたようでした。
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ソール・ライター「永遠のソール・ライター」
読書空間 ひつじ日和