司馬遼太郎全講演[1]1964-1974

 

40代の司馬遼太郎さんの講演集。
現代の40代がこのような濃密な講演ができるのでしょうか。
あの時代にどんな資料をどうやって読み込んでいたのでしょう。
インターネットなんて影も形も無く、テレビの情報でさえ限られていたと想像します。

 

当時の時代の雰囲気のようなものも少し伝わってきます。
毛沢東が中華人民共和国を設立したのは1949年。
日本が戦争を重ねていた時代もほんの少し前です。

 

興味を持ったのは吉田松陰が優しかったことです。
明るくて、陽気で、よく勉強をした、と。
身分に上下を付けず、年下でも敬意を表しました。
司馬さんの作品「世に棲む日日」に吉田松陰が登場するようです。

 

 

 

イデオロギーはお酒と同じ、という考えは、腑に落ちるものでした。

 

 

 

「司馬遼太郎全講演[1]1964-1974」

 

 

 

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