日本は江戸時代にキリスト教を禁教としました。
当時のヨーロッパは領土を拡大するのに布教をきっかけにしていたと考えられていたからです。
キリスト教にとって厳しい時代にポルトガルから司祭が来日しました。
こっそりと夜間に人目を忍んで。
その司祭ロドリゴの日本での出来事です。
迫害される貧しい農民(信者)を見て司祭は苦悩します。
どんなに神に祈っても迫害には終わりがありません。
司祭はどうするのでしょうか。
宗教とは人が幸せに生きていくためのきっかけの一つだと思います。
おそらく当時、何かに拘泥せず本当の慈愛をもって行動していた人たちがいたのではないかと想像します。
遠藤周作「沈黙」
読書空間 ひつじ日和