桜を待つ

 
 
 
 
「コーヒー頂戴〜♪」
 
にこにこと注文しながら、ほいっと鞄から出できたのは、なんと桜の絵。
 
絵をお描きになるというその方、まるで花を咲かせる翁のようでした。
 
 
その桜の絵を眺めながら思い出したのは、'‘桜守り'' 佐野藤右衛門さんの「桜のいのち 庭のこころ」という本。
 
こちらも本当に桜の花を咲かせる翁ですね。
 
どこかで読んだ藤右衛門さんの記事で、
「木は生きようとするなら、古い枝を落としても、必ず新しい枝を生やす。先回りして支えたら、自分の力で立てなくなる」
というお話が印象に残っています。
 
 
古い価値観を手放し、新しい流れに軽やかに乗っていく今の気分にも通ずるなあと思いますし、子育ての場面でも心にとめておきたいと思う言葉です。
 
 
暖かくなり、だんだん桜のことも気になり始めました。
 
浜松城 天守門前の今朝の桜は、ぷっくりとして冬芽の時とはあきらかに違いました。
 
ここからしばらくの間の、桜を待つ時間も、実は好きです。楽しみですね。
 
 
 
 
 

佐野 藤右衛門「桜のいのち庭のこころ」

 
 
 
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