ユヴァル・ノア・ハラリ「21Lessons」

 
非常にエキサイティングな読書時間でした。
 
「サピエンス全史」では過去を、「ホモ・デウス」では未来を考察したユヴァル・ノア・ハラリさん。
 
今回は「今、ここ」に焦点をあて、現代をどのように生きていくべきか、各テーマに沿って述べて行きます。
 
 
目的は「明確さ」です。
 
「的外れな情報であふれ返る世界にあっては、明確さは力だ。」
「この本を読むことでそれなりの明確さを提供したい。」
 
「現時点で、何が起こっているのか?
 今日の重大な課題や選択は何か?
 私たちは何に注意を向けるべきか?
 子どもたちに何を教えるべきか?」
 
10年後でさえ今の状況がどうなっているのか分かりません。
特にAIによる構造変化は誰も予測できないのではないでしょうか。
 
子どもたちに伝えるべきことは、この本にある通り、「変化に対し、新しいことを学び、馴染みのない状況下でも心の安定を保つ能力が重要。」です。
 
 
そして心の安定を保つために、役立った方法は「瞑想」でした。
 
ハラリさんは人生にまつわる大きな疑問に対する、満足のいく答えを大学では得られませんでした。
苛立たしく過ごしていたある日、あまり気乗りしなかった瞑想に参加することになり、目から鱗が落ちるような経験をします。
 
「自分の心については無知に等しく、心を制御することはほぼ不可能だ」
「怒りが本当はどんな風に感じられるかをわざわざ観察したことは一度としてなかった。」
 
 
 
とても示唆に富んだ本でした。
 
 
 
ユヴァル・ノア・ハラリ「21Lessons」
 
 
 
 
 
 
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