著者の髙橋真理子さんの名を知ったのは、昨年ご来光を富士山の頂上で!と登山する真っ最中のことでした。
流星群がばっちり見える最高の天気に恵まれ、空を見上げれば星が降ってくる夜。ホールアース自然学校のガイドさんに髙橋真理子さんという宙先(そらさき)案内人がいると教えてもらいました。
女性5名のツアー参加者の中でいちばん酸欠気味な私。「他のメンバーに迷惑かけられない〜」朦朧と恍惚を行き来する意識の中、宙先案内人だなんて、ロマンチックな仕事だなと印象に残っていたのです。
写真家の星野道夫さんに憧れた少女がオーロラ研究者を志し、後に星と人々をつなぐ仕事、宙先案内人へ。この本は髙橋真理子さんの熱い熱い歩みが詰まっています。
こんな愛の込められた星空解説、ぜひ体験してみたいと思いました。
星野道夫さんをはじめ、髙橋さんが出会った人々の言葉たちもあちこちに散りばめられて、この本の輝きがいっそう増しているようです。
文中、人の星の記憶の多くは「誰かとともに」または「誰かを思いながら」とありました。うん、確かに...。みなさまの星のエピソードはいかがでしょうか。
人はなぜ星を見上げるのか 星と人をつなぐ仕事 [ 高橋真理子 ]
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髙橋真理子「人はなぜ星を見上げるのか」
読書空間 ひつじ日和