プランターで夏野菜を作っていると、だんだん土づくりに興味が出てきます。
土がうまくできた年ほど収穫量も上がる気がしています。
秋、冬にかけて、生ごみをプランターに投入します。
コンポストほど早くはありませんが、微生物がしっかりと仕事をします。
数日後にはすっかりなくなっています。
眼には見えませんが少し豊かな土になっているような気がします。
庭づくりに熱心なカレル・チャペックさんも土づくりに熱心です。
「ほんとうの園芸家は花をつくっているのではなくって、土をつくっているのだ」(P41)
「パンのようにあたたかで軽い土を「こいつはすばらしい」と言うようになるだろう」(P150)
「空気をふくんだ、しっとりとしたあたたかさを感じたときには、一種とくべつの感覚的なよろこびを感じるだろう」(P151)
そして園芸は、人生の視点を少し豊かにしてくれます
待つことの重要さや、もらうよりもたくさんのものを与えなければならないこと。
自然に対しては為す術がないこと。
人間は制約の中で生きていくしかないこと。
カレル・チャペックさんがこんなに愉快な人だったなんて知りませんでした。
カレル・チャペック「園芸家12ヶ月」
読書空間 ひつじ日和