(冬の落葉松の並木道)
本日いい気分にて、“太宰さんを好き” なので「愛と苦悩の手紙 君を思い 思うことあり」を読んでみました。
膨大なお手紙、あちらへこちらへ。この方、もし今生きていたらLINEだかメッセージだか、ぴこぴこ鳴り止まないのでは。
暗い戦争の影もちらほら。よく知っていたつもりのあなたのこと、何も知らなかったみたいな気持ちがしたり。ああ、やっぱりあなたらしいお懐かしい、みたいな気持ちが芽生えたり。
英国人のLOVELYとも違う、太宰さんのラヴリイに、うっかりときめきます。〈落葉松の並木の間を小さい列車が走る光景を、ラヴリイ〉ですって。
調子が良すぎると思ったら、酒に酔ったお手紙でしたか。酒に酔ったメールを思い出してしまった。若い頃にはこうして最後に、たいてい”太宰さんを嫌い”になるのですが、不思議と今は、許せます。
太宰治「愛と苦悩の手紙:君を思い、思うことあり」
読書空間 ひつじ日和