夏目漱石「漱石日記」

 

いつも日記を書いていたんですね。

凄いことだと思います。

 

この時代にイギリスに行ったり、満州~朝鮮半島を旅していることも凄い。

時代が時代だけにいろいろと考えそうです。

 

戦争のことや中国のこと。

イギリスにおける日本人の立場。

 

漱石に今の日本が想像できたでしょうか。

 

 

夏目漱石「漱石日記」

 

 

 

明治34年(1901年)3月15日
日本人を観て支那人といわれると嫌がるはいかん。支那人は日本人よりも遥かに名誉ある国民なり。-中略- 日本は今までどれほど支那の厄介になりしか。少しは考えて見るがよかろう。

 

3月21日
(日本の)未来は如何あるべきか。自ら得意になるなかれ。自ら棄るなかれ。黙々として牛の如くせよ。ししとして(熱心に努める意)鳥の如くせよ。内を虚にして大呼するなかれ。真面目に考えよ。誠実に語れ。摯実に行え。汝の現今に播く種は、やがて汝の収べき未来となって現るべし。

 

 
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