漂流者

 

まだ蒸気機関が無く、風にまかせて舟を動かしていた時代には、漂流は日常茶飯事だったことでしょう。
台風の存在も知らなかったでしょうし、ましてや予報なんて。

江戸時代末期に遭難、漂流してしまい、運よくアメリカに辿り着いたジョン万次郎。
アメリカでの生活を経て、幸運にも日本に戻って来ます。
数年後、黒船が江戸湾にやってきました。
アメリカと交渉するにはうってつけの人物です。

 

ジョン万次郎が生まれた翌年に亡くなった大黒屋光太夫。
大黒屋光太夫も漂流を経験し、ロシアに行って戻ってきました。
ジョン万次郎は大先輩、大黒屋光太夫のことをどう思っていたのでしょうか。

 

ジョン万次郎や大黒屋光太夫が光とすれば、たくさんの深く濃い影があったはずです。

 

 

そういえばジョン万次郎という名の居酒屋が昔ありましたが、今もあるのでしょうか。

 

 

マーギー・プロイス「ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂」

 

 

 

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