ジョン万次郎が漂流したときに、偶然通りかかったのがアメリカの捕鯨船でした。
当時鎖国をしていた日本には戻れないため、アメリカに向かう選択をします。
到着した街がニュー・ベッドフォード。
この物語もニュー・ベッドフォードから始まります。
1800年代、捕鯨は重要な産業でした。
鯨の油はロウソクや機械に使用されました。
原油が利用されるまで続きました。
現在は絶滅の危機に瀕している大型の鯨。
こんな時代もあったんだ、という歴史的な本となりました。
上巻を終え、中盤に入りましたが、まだ出航したばかりです。
1匹も鯨を捕まえていません。
鯨や捕鯨船に関する雑学本みたいです。
そして船長の不穏な動きが気になります。
どこに向かっていくのでしょうか。
メルヴィルとジョン万次郎が実は出会っていて、仲が良かった、という「新・白鯨」という物語なんてどうでしょうか。
ハーマン・メルヴィル「白鯨 上」
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