小川洋子さんが、あるエッセイで好きな小説のことについて触れていました。
その一つがレイモンド・カーヴァーさんの「収集者」。
印象的な短編なので、なんとなく勝手に親近感を覚えてしまいました。
「スモーク」という映画を見ました。
ポール・オースターが書いていると知ったのは見る直前で、内容も興味深くみました。
いずれも最近読んだり見たりしたものです。
それから昨日読み終えたのが「翻訳夜話」。
柴田元幸さんと、村上春樹さんが翻訳について語ります。
その中でお二人が二つの物語りを、別々に翻訳します。
どう違ってくるか、という実験みたいなものですね。
その二つの物語が、「収集者」と映画スモークの原作となった「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」
全部、何気無く選んだものばかりなので驚きました。
そんなの偶然だ、と言われてしまえばそれまでなのだけれど、それでも、長い間探していた何かが見つかったように嬉しかったし、不思議さを感じました。
本は人を呼びますね。
ウェイン・ワン「スモーク」
レイモンド・カーヴァー「収集」「頼むから静かにしてくれ」
ポール・オースター「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」
柴田元幸、村上春樹「翻訳夜話」
読書空間 ひつじ日和