1年はあっという間です。
福岡伸一さんの本で、ある仮説が載っていました。
「歳をとると体内の入れ替わりスピードが遅くなっているので相対的に早く感じる。」
なるほど、だからここのところ毎年あっという間に感じる訳ですね。
2013年に読んだ本の中で、印象に残ったものを紹介します。
福岡伸一「動的平衡 」
今年は福岡さんの著書をいくつか読みました。どれも良い本です。
本も映画も絵画もお好きなようで、博識に感心します。
宮本輝「錦繍 」
BGMはモーツァルトしか流さない喫茶店が出てきます。行ってみたい。
錦繍という言葉も、日本的で良いことばですね。
磯田道史「武士の家計簿 」
よくこの文書が残っていました。
それを見つける磯田さんもすごい。
どの時代も生きてゆくのは大変です。
中沢新一「日本の大転換 」
循環とは何か。循環を維持するためにはどうするか。
人類は、転換のポイントを迎えているのだと思います。
マイケル・オンダーチェ「イギリス人の患者 」
最初は大変ですが、後半はぐいぐいです。
オンダーチェさんはスリランカ生まれ。なるほど。
白洲正子「木―なまえ・かたち・たくみ 」
図書館で偶然見つけて読んだ本。
木についてもう少しじっくり知りたいと思いました。
坂本龍一「非戦」
後進国だとあなどるな。素朴な生活に満足し、足るを知る人々の住む国はまともな国。の一文にびりびり来ました。
愛新覚羅溥儀「わが半生―「満州国」皇帝の自伝 」
皇帝を経験することって出来ませんからね。
貴重です。
幕内秀夫「粗食のすすめ 」
食生活は本当に重要です。
ジョン・アーヴィング「熊を放つ 」
再読ですが、本当に良い本だと認識しました。
一度目は大変でした。
そういう意味ではあまりおすすめ出来ません。
トルストイ「アンナ・カレーニナ 」
読むのに何カ月かかったでしょうか。
これも前回よりも理解しました。やっぱり名作ですね。
不眠症の方は夜な夜などうぞ。
津島美知子「回想の太宰治 」
美知子さんから見た太宰さんは、本から受けるイメージとだいぶ違います。
夏目漱石「こころ」
何度読んでも面白いものです。それぞれの立場が理解できるようになります。
饒村曜「静岡の地震と気象のうんちく」
静岡のうんちくがたくさん出てきます。
見に行ってみたい場所もたくさん。
今まで新書ってあまり手を出していなかったんですが、「武士の家計簿」を読んで、
ちょっと見直しました。新書にも良書があります。
来年もこつこつ読みたいと思います。
読書空間 ひつじ日和