福岡伸一「ルリボシカミキリの青」

 
福岡ハカセからは、主に本を通してですが、いろんなことを教えてもらっています。
生物、環境、数学、読書、生き方・・。

 

もちろんこの本にもいろんな内容が詰まってます。
そしてそこから広がろうとしている世界があります。
楽しく読むことができました。

 

 

 

福岡伸一「ルリボシカミキリの青」

 

 

真実はいつも、とても小さな声でしか語られない。それゆえそっと耳をすませなければならない。そしてその声を聞き取るために必要なのは懐疑的な心のあり方なのだ。
 
一週間に人間が吐き出す炭素の重さは、5~6kgにもなる。これこそがまさに食べたものの燃えカスだ。自分が出したCO2の行方を追う。想像力で。食べるという行為を通して、環境の中を分子が循環し、自分にまた戻ってくる。生きているとはこの流れのこと。流れを止めないために私たちは食べる。

 

与謝野晶子「劫初よりつくりいとなむ殿堂にわれも黄金の釘一つうつ」

 

高橋たか子「死に対する礼節は沈黙である」

 

今日、日本の本屋さんはあまりにも平準化されしすぎていると思う。売れる本の最大の理由は、それが売れていること。だから本屋さんの店頭はどこも同じになる。
 
ルネ・デュボス「Think globally, act locally.」

 

馬を水辺に連れていくことはできても、馬に水を飲ませることはできない
 
 
 

読書空間 ひつじ日和