吉川英治「宮本武蔵(六)」

 
この巻で、武蔵がかなり成長したように感じます。

 

・法典ヶ原開墾
・伊織を弟子に
・江戸へ
・厨子野耕介に出会う
・伊織、きつねに化かされる 柳生兵庫、お通
・小次郎 細川家で試合
・北条新蔵を助ける
・武蔵、北条家へ
 

 

吉川英治「宮本武蔵(六)」

 
世々の道に反かざる事

 

村の者心得べきこと
 鍬も剣なり
 剣も鍬なり
 土にいて乱をわすれず
 乱にいて土をわすれず
 分に依って市に帰る
   又常に
 世々の道にたがわざる事

 

「富士は一日でも同じ姿であったことがない。時と、天候と、見る場所と、春や秋と。--それと見るもののその折々の心次第で」
 
「あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように、黙って、自分を動かないものにつくりあげろ。世間へ媚びずに、世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値打ちは世の人がきめてくれる」
 
 

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