司馬遼太郎「項羽と劉邦 下」

 
連戦連勝の武の項羽に対し、いつも逃げ腰だけれど、側近の智に助けられた劉邦。
圧倒的に項羽が強かったのに、いつの間にか形勢が逆転します。
オセロゲームのように。
 
その原因は項羽の聞く耳を持たない姿勢だったり、略奪を許すような兵の管理方法だったりします。
 
モラルをまもらない企業がすぐに衰退していくことと同じ気がします。
歴史から学ぶものはたくさんあります。
 
四面楚歌が生まれた状態、そして教科書にも出てくるあの項羽の漢詩が読まれたタイミグも出てきます。
 
背水の陣の由来も。
 
司馬遼太郎さん、すごいですね。
 
 

司馬遼太郎「項羽と劉邦 下」

 

 
力は山を抜き 気は世を覆う
時には利あらずして 騅ゆかず
騅ゆかざるを いかんすべき
虞や虞や なんじをいかんせん
 
 
読書空間 ひつじ日和