小学生、中学生の頃、どんな文具を使っていたのか、わりと明確な記憶があります。
近所の文具店へ行くのは、ひとりでお買い物をするいい練習でした。
母からもらった小銭を握りしめ、ドキドキしながらお店の方にあいさつ。
小1の時の真っ赤な筆箱は特に大切に使いました。
きちんと鉛筆を削って明日のお支度をします。
中学生くらいには、友だちとデパートや駅ビルを回って、可愛い文具を揃えるのが楽しみ。
気に入った文具があれば、いい気分で新学期を迎えられます。
最近では、「予定帳のページがあとちょっとしかない」とか「明日までに図工で使う〇〇が欲しい」だとか、急にこどもに言われて困ることがあります。
なんでもかんでも100円ショップや郊外の大型スーパーだと少々さみしくなります。
近所に小さな文具店があったらいいのに、と思ってしまいます。
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小川糸「ツバキ文具店」
読書空間 ひつじ日和