遭難

 
 
 
春の嵐の冷たい雨の卒業式。
疾病対策のため窓全開の底冷えする体育館。
じっと座っていたら身体の芯まで冷え切ってしまいました。
悪天候もなんのその元気いっぱいで別れを惜しむ生徒たちと対照的に次第に震えが…。
 
 
以前、強風と小雨のパラつく宝永火口トレッキングをご一緒したママさんと隣り合わせ、あの日を思い出す寒さに二人で苦笑い。
悪条件からチラッと見える神々しい富士の頂きと時折のぞく光の美しさに惹かれて、後の富士登山に繋がる訳ですが。
 
 
このところ学校行事は延期や縮小が続き体育館の寒さを忘れていたのと、数日前のぽかぽか陽気で気が緩み、つい軽装備で出掛けてしまったせいです。
 
 
体質や年齢的なものもあるのでしょうが久々に完全に凍結、そして思考停止。
肌色薄手のストッキングなんていつぶり?
帰宅してお風呂で温まっても不調で、そのまま夕方まで寝込んでしまいました。
 
 
みかねた息子が作ってくれたインスタントのみそラーメンでなんとか復活。
備蓄は大切ですね。
こんな時はなぜか甘味より塩気の方が効きます。 
 
 
長野へ帰省の時は季節を問わず念のための防寒具が必須。
浜松の暖かさからは想像できない寒さを、長野の山であんなに学んだはずなのに。
まさか学校の体育館で遭難しかけるなんて。
 
 
体力のある方は大袈裟に感じるかもしれませんが、小柄な女性などは低体温状態は意外と怖いようなのです。
 
 
夫がすかさずこちらの本を。
何度も懲りない私にそろそろ学べということでしょうね〜。
はぁ、生還できてよかった。
 
 
 
 
 
 

羽根田治「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」



 

 
 
読書空間 ひつじ日和