マリーアントワネットが飢えた民衆に「お菓子を食べればいいじゃない」と言った、という話はよく見聞きしました。
本当か嘘かはわかりません。
極端な話には何か理由があるかもしれない。
想像力を働かせてみるのは楽しいですね。
世の中を見渡せば今もなお、真実や善悪なんてあてにならないと感じることばかりです。
小トリアノン宮殿はアントワネットが安心して過ごせた数少ない場所だとか。
彼女がその庭で愛した数多くの植物たちが紹介された本を見つけました。
写真は用いず細密画で構成され、大変美しく飽きません。
雰囲気ある装画のおかげでページが進み、次第に数奇な運命の王妃に気持ちが傾いてしまいました。
彼女の書いた暗号による手紙の内容が最新技術により読解されたというドキュメンタリーをちょうど見たところでしたので、ドキッとさせられる新事実とともに、王妃のイメージが今までと随分変わりました。
エリザベット・ド フェドー 「マリー・アントワネットの植物誌: ヴェルサイユ宮殿 秘密の花園」
読書空間 ひつじ日和
