こどもの付き添いで隣街へ行った時のこと。
ぽっかりできた空き時間を、その街の小さな図書館で待つことにしました。
知らない街の初めての図書館。
わずかなドキドキ感のせいか、いつもは選ばない本に手が伸びました。
「恋しくて Ten Selected Love Stories 」
いつだったか、ひつじ日和でこちらを購入された素敵な女性がいたことも思い出して。
何かと固まりがちなのを寒さのせいにしないで、扁桃体を刺激してみる作戦です。
海外作家のラブストーリーを集めた短編集。
編訳者は村上春樹さんです。
ご自身の作品もひとつ収められています。
どのお話にも春樹さんのミニ解説といっしょに恋愛甘苦度が☆☆☆で表示されていて、思わず笑ってしまいました。
これが甘いんだ〜。
ええっ、これは苦いんだ〜。
〈middle - aged women〉といたしましては、ああでもないこうでもないと、わきあがってくる感情を楽しんでみました。
「練れた大人の愛の物語」「こどもにはこのへんはわからんだろう」でも実は「僕もよくわからないんです・・・」という訳者の言葉にプッとしながら、ほんわかゆるんだ気持ちにさせてもらいました。
(僕もよくわかりません!)
村上 春樹 (編集, 翻訳)「恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES」
読書空間 ひつじ日和