(素焼き)
何度見ても癒されるこの表情!ほえ〜っとひと息つきたくなる土偶ちゃん。あるイベントのお庭で出会い、ひつじ日和の店番のおともに連れて帰りました。
いくつかあるうち特に気に入ったのは、いぶし銀の色に焼けた子。作家さんによりますと、窯の中で酸素が足らない場所で焼き上がり酸欠状態だとこんな色になるそうで。赤ら顔は鉄分たっぷりの土で、元気満々の子。
(春は眠いね〜)
「酸欠いぶし銀色」に沁みたのには、個人的な理由がありました。
困難を極めた第一子出産時には、何度も意識を喪失しながら助産師さんに隣で叫ばれ続けた呼吸。お母さんが苦しいと赤ちゃんも苦しいのよー、酸素を赤ちゃんに送り続けるのよーっ!と。
登山の場面では標高が高くなると酸欠に。吐き気に負けそうになりながら、呼吸に意識を向け続けました。自分の身体になんとか酸素を巡らせ、一歩一歩進むための呼吸。
自分の身ひとつ思うようにならない情けなさを、これまで幾度となく感じてきましたが、後に多くの気づきをもたらしてくれました。
ヨガの先生もいつだって深〜い呼吸。
ああ、私たちは呼吸が大事。
酸素さんありがとう。
今日も空気が美味しい、生きててよかった。
もっと上手くやれたかもしれない人生のあんな場面こんな場面も、もしかしたら、浅い呼吸で酸欠に陥っていたかもしれないですね。
力が入ってしまう時こそ、ゆるんでほっとひと息、ゆっくり呼吸をしよう♡どうかそういう場所に、ひつじ日和がなれますように。いぶし銀色の土偶ちゃんをみつめながら、そんなことを思いました。
(左:いぶし銀 右:赤ら顔)
この土偶ちゃんに惹きつけられる方多数です。どこかで土偶パンを食べたよという方も。おかげで話があっちへこっちへ。店番のおともに連れて帰って本当によかったです。
竹倉史人「土偶を読む」
「はじめての土偶」
「土偶手帖」
読書空間 ひつじ日和