誰の言葉だったか忘れてしまいましたが、「カフカを読んだから小説が書けるようになった」と言っていた人がいます。(ガルシア・マルケスかも)
その意味がよくわかります。
100年以上前にこんなにぶっ飛んだ小説を書く人はあまりいなかったでしょう。
そこまでやっていいんだ、という線を広げているのではないでしょうか。
「流刑地にて」では、ある機械が登場します。
現在のように演算でのコントロールができません。
単純な機構のみなのですが、複雑な機能を持っています。
カフカの頭の中はどうなっていたのでしょう。
でも物静かな人だったようです。
収録作品
「夢」「判決、ある物語」「皇帝の使者」「田舎医者」「独楽」「家父の気がかり」「流刑地にて」「館を防衛する光景」「橋」「雑種」「断食芸人」「ハゲタカ」「ある学会報告」「掟の前」
フランツ・カフカ「カフカ ショートセレクション 雑種」
読書空間 ひつじ日和