池上彰「おとなの教養」

 

知識の増え方は雪だるま式だと思います。
最初はなかなか大きくなりませんが、あるポイントを超えるとどんどん膨らんでゆきます。
それは人生の楽しみでもあり、豊かさにつながります。

 

池上さんが教養について、そして教養の一部をやさしく講義します。
内容は池上さんの考える「現代の自由七科」。
「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」。

どれも興味深いし、もっと知りたいと思ってしまいます。

 

最短で結果が求められる世の中ですが、すぐには役に立たないと思われることをおろそかにしてはいけません。

発酵のように時間をかける意味があります。

 

小泉信三「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」

 

マサチューセッツ工科大学は、最先端の科学は教えないそうです。
4年あればすぐに陳腐化してしまうので、いくら教えても意味がない、重要なのは何があっても対応可能なこと。
そのために教養を重視しています。

 

学ばされるのではなく、楽しく学ぶことも重要です。
子どもたちが偏差値から自由になれるといいなぁ。

 

池上彰「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」

 

読書空間 ひつじ日和