「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない。
この言葉がこの本を象徴しています。
自然はあるときは非常に厳しいものでもあります。
しかしその一方で、とても愛に満ちていると思うこともあります。
自然の中で人間の限界を知ることも重要だと思います。
それが人間が謙虚に生きていくことに繋がると信じています。
夏になったら、早朝の浜辺に子供を連れて行くことにします。
レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」
目にはしていながら、本当に見ていないことも多いのです。
鳥の渡り、潮の満ち干、春を待つ固い蕾のなかには、それ自体の美しさと同時に、象徴的な美と神秘が隠されています。自然が繰り返すリフレイン-夜の次に朝が来て、冬が去れば春になるという確かさ-の中には、限りなく私たちを癒やしてくれる何かがあるのです。
読書空間 ひつじ日和