細川氏が、その長い人生の中で出会って来たことばを、
発した偉人達のゆかりの地を訪ね、思いを馳せる本。
細川氏の価値観が見え隠れします。
そして、その価値観は人によって違うかもしれませんが、全面的に賛意を表しますし、その様に生きたいと思っています。
政治家にしておくのはもったいない方。
執筆や講演にて、人々の暮らしを良くしていくことが出来る方だと思います。
細川護熙「ことばを旅する」
兼好法師「諸縁を放下すべき時なり」
千利休「家は雨のもらぬほど、食事は飢えぬほど」
妙秀「金銀を宝と好むべからず」
中江藤樹「謙の一字なり」
貝原益軒「忙なればすなわち失う」
「多元はもっとも事を害し徳を敗る」
「世の毀誉は、おうおう理に中らざるもの多し。
憂喜をなすに足らざるなり」
けなされたからといって悲しまず、
誉められたからといって喜ばない。
世の評判など気にかけず自らの
信ずるところを勇気を持って行え
「知って行うこと能わざれば、知らざると同じ」
与謝蕪村「俗気を脱するを以て最となす」
良寛「欲無ければ一切足り、求むるあらば万事休す」
「死ぬ時節には死ぬがよく候」
吉田松陰「心を養うは寡欲より善きは莫し」
山岡鉄舟「無畏」
畏れる気持ちは「私心」から生まれる。
「私」がなければ「畏」もないだろう。
島崎藤村「この命なにを齷齪」
読書空間 ひつじ日和