田坂広志「知性を磨く」

 
21世紀、我々人類の「知の在り方」はどう変わらなければならないのか?

 

第24話にこの問いがあります。
この問いの、田坂氏の答えとして、この本があると思います。
 
プロフェッショナルな人々に話を聞くと、「師匠のおかげ」という言葉が目立つそうです。
しかし、その師匠の弟子達が全員プロフェッショナルに成れた訳ではありません。
この本も一緒だと思います。
ここから何を掴むかは自分次第。
とにかくスポンジのように吸収し、実践し、残すべきものは血肉にして行きたい。
 
魅力のある人には付いてゆきたいし、一緒に仕事もしたくなるものです。

 

 

田坂広志「知性を磨く」

 

 
分離の病
 ・知と知の分離
    本来一つであるべき知の世界が、細かい専門領域に分断されてしまい、
    「専門意識」の垣根に阻まれ、対話と協働が進まない。
 ・知と行の分離
    理論を担う人間と、実践を担う人間が分業してしまう。
 ・知と情の分離
    企業や市場、社会や歴史についての理論を客観的な視点で語る人間が、
    かけがえの無い人生を背負い、喜怒哀楽の瑞々しい感情を持って生きる
    生身の人間がいることを忘れてしまう。
    「社員切り捨ての経営戦略論」「消費者軽視の市場戦略論」など

 

ガンジー
  「あなたがこの世で見たいと願う変化に、
   あなた自身が、なりなさい」

 

カール・マルクス
  「哲学者たちは、これまで世界を解釈してきたにすぎない。
   大切なことは、それを変革することである。」
  The philosophers have only interpreted the world in various ways.
  The point is to change it.
 
 
 

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