水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」

 
資本主義とは、資本から利潤を得ることである。
利潤は地理的、物的空間が広がることから得て来た。
それが限界になり、電子・金融空間を無理矢理つくった。
この電子・金融空間は、バブルと崩壊の繰り返しによることでしか、利潤を得ることは出来ない。

 

「成長の限界」と基本的には同じ内容だと思いました。
「成長の限界」は人口の増大による資源の枯渇と食糧難でした。
この本では、資本を増大させることの限界を、詳細なデータから論じています。
 
いずれにせよ、定常状態を維持することに全力を尽くさねばならないことに賛成します。

 

国も企業も、右肩上がりの成長をという声ばかりです。
でもみんな気が付いています。
そんな時代はもう来ない、と。
みんなが少しずつ意識し、行動することで、少しずつでも何か変わるといいですね。
 

 

 

水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」

 

 

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