色を奏でる

 
小学校か、中学校か忘れてしまいましたが、教科書の中でとても印象に残っている文章がありました。
そして誰が書いた文章かも覚えていません。
 
きれいなピンク色に染められたものがある。
それが桜の花ではなく、春先の桜の幹を煮出すと鮮やかなピンクになるんだと。
 
花ではなく幹もピンクの力を持っている、ということに驚いた記憶があります。
 
先日読んだ本にそのことが書いてありました。
 
この幹を煮詰めて染めたのは志村ふくみさん。
書いたのは大岡信さん。
まわりまわって、戻ってきたような感じです。
 
 

 

志村ふくみ「色を奏でる」

 

 
読書空間 ひつじ日和