ポール・オースター「幻影の書」

 
交わる可能性の無い男達が、ある日偶然に接点を持ち始めます。
男は二人とも心の奥の深いところにキズを追っています。
特に古い方の男はすごい人生を送りました。
愛する人を失い、各地を彷徨い、辿りついた場所でやっと安心します。

 

ポール・オースターらしい作品です。
いろんな要素が絡み合い、偶然なんだけれど必然のように進みます。
いつも通り、柴田元幸さんの訳がぴたりとはまります。

 

 

ポール・オースター「幻影の書」

 

 

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