司馬遼太郎氏が40代の約10年間を費やしたというだけあり、とても面白かった。
よくそこまで調べたと思うことばかりです。
8巻は日本海海戦に費やされています。
なぜ圧勝できたのか。
圧勝でなければ終戦になっていなかったのかも。
全体を通じて正岡子規、秋山兄弟を軸としていますが、かといってこの3人だけの物語ではありません。
あとがきに書いてある通り「ばく然とした主題は日本人とはなにかということであり、それもこの作品の登場人物たちがおかれている条件化で考えてみたかったのである」なのでしょう。
日清清掃、日露戦争と近代史は学校でもそれほど習っていないと思います。
それだけに知らないことばかりで面白かった。
この時代が第二次世界大戦につながり、72年後の今につながります。
ばかげた戦争をやらないためにも。
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