ポール・ギャリコ「雪のひとひら」

 
 
 
友人から雪の便りが届きました。
私の大事な人は冬好きが多い気がします。
だから寒いのは得意ではないけれど、私も冬が好き。
 
そんな気分のまま手に取ったのは、ポール・ギャリコ「雪のひとひら」
 
ある寒い冬の日、はるかな空の高みで生まれた”雪のひとひら”の一生をファンタジックに描いたお話です。
 
「わたしって、いまはここにいる。けれどいったい、もとはどこにいたのだろう。そして、どんなすがたをしていたのだろう。どこからきて、どこへ行くつもりなのだろう。」
 
生まれたばかりの”雪のひとひら“が感じる疑問と孤独は誰もが一度は向き合う感情です。
そして”雨のしずく“に出会って広がる世界。
 
 
 
 
昔読んだはずなのに、もうおとぎ話ではなく、ある女性の一生として、または流動するいのちの物語として、深い気づきを呼び起こしてくれました。
 
クラッシックな本だからこそのシンプルな挿絵が冬の気分にしっくりきます。
どこにも出掛けない寒い日の読書にぜひ。
 
 
 
 
 
ポール・ギャリコ「雪のひとひら」
 
 
 
読書空間 ひつじ日和