若い頃から「生きがい」をテーマとしていた神谷さん。
精神医学を学びながら、ハンセン病の患者さんと接することで思いを強くします。
論文に使えなかった質的なものを本にしたかったとおっしゃっています。
「生きがい」について体系的にまとめたものです。
それでいて堅苦しいものではありません。
むしろ愛があります。
なにもかもが効率化されていく現代。
物質的、金銭的な豊かさは、必ずしも心の満足度や生きがいに結び付きません。
今だからこそ意味のある本ではないでしょうか。
表紙の絵はゴッホ「病院の中庭」
読書空間 ひつじ日和