「歩くコーナー」に光る一冊。
お散歩を礼賛する方には共感間違いなしでしょうし、きっと誰もがもっと歩きたくなる作品です。
私も歩くのが好きですが、車の運転を辞めて8年くらいでしょうか…さらによく歩いて暮らしています。
特にこども3人の幼稚園送迎、通算7年と少しの期間、手をつなぎ、のんびりと歩いたことは、今思うと宝物のような時間でした。
気持ちのいい晴れの日だけでなく、
暑い日、寒い日、雨の日、風の日…
いろいろな日があります。
歩くひとは、時に弱い存在です。
小さい子を連れて歩くと10分の距離が果てしなく遠い日もありました。
だからこそみえる景色があることを知りました。
いつのまにか子連れで歩くのも楽になり、今ではひとり気ままな散歩時間を持てるようになりました。
何も持たず身軽な格好で心のおもむくまま歩く時、この上ない自由を感じます。
NHKでは井浦新さん主演でドラマ化されているようですね。
主人公を井浦さんだと思い込むと(主人公さん、ごめんなさい)ときめき度があがってしまうかもしれません。
映画の是枝裕和監督が谷口ジローさんについてお書きになった寄稿文「カタクリの花」も素敵でした。
谷口ジロー「歩くひと 完全版」
読書空間 ひつじ日和