枡野さんの本を読むと背筋が伸びます。
「働き方」という題ですが「生き方」でもあります。
お守りの一文に感銘を受けました。
「お守りはあなたを守るものではないのです。預かったお守りを、あなたが守っている。身につけているお守りを守るために自分の行動に注意する。お守りにけがをさせないためにも、安全運転を心がける。その結果として、自分自身も守られていることになる。」
あとがきではこのように述べています。
「「ゆたかな人生」というものがもしあるとするなら、それは失ったものをただ嘆くのではなく、それを糧に成長していくこと。悲しみや苦しみを抱えながらも、今日という一日を一生懸命に生きることではないでしょうか。」
「足し算ばかりでなく、引き算の人生を歩くこと。余計なものは捨て去って真に自分に必要なものを見分ける目を持つこと。それが「ゆたかさ」なのだと思います。」
忙しさにかまけて怠りがちなことばかりです。
牛歩ですが進みたいと思います。
枡野俊明「禅の作法に学ぶ 美しい働き方とゆたかな人生」
読書空間 ひつじ日和