BLUE

 
 
 
サンリオに「キキララ」というご長寿キャラクターがあります。
小さい頃、珍しく自ら欲しがった記憶があります。
ティッシュとハンカチセットを買ってもらい幼稚園へ。
もったいなくてなかなか絵と香り付きティッシュが使えませんでした。
 
多くの友達はピンクの方(たぶんララ)が好きでしたが、私はブルーの方(たぶんキキ)がいいなと思っていました。
 
宇多田ヒカルさんのBLUEという曲の中にこんな歌詞があります。
 
♪女の子に生まれたけど
私のいちばん似合うのはこの色♪
 
単にどちらの色が好きかの話です。
変わる時もあるでしょう。
選べない時もあるかもしれません。
 
些細なことですけど、好きな方を選べることは健康的に感じます。
みんなと一緒じゃなくてもいい。
変化してもいい。
それぞれ認め合い、自由がいい。
何事もまあるいイメージを描きたいです。
 
この曲を初めて聴いた頃、だるい、起きたくない朝。
ヒッキーさんの声で重たい身体にやっとの思いでエンジンをかける…なげやりで虚ろな当時の自分の心がわずかに共振した曲だと決め付けていました。
 
こんな風に始まります…
 
♪見慣れた街 見慣れた人
全てが最近 まるで遠い国の出来事♪
 
アルバムの中の一曲、その後聴く機会はありませんでした。
去年、コロナ休校で本来なら学校に行っている時間のこと。
こどもたちと青い空の下で洗濯物を干す時、たまたま聴こえてきました。
 
何年か越しの彼女の声と歌詞が、今の世界にも不思議と寄り添うように感じました。
 
感受できる心が、今ここにあってよかったです。
 
 
 
 
 
 
 

 

BLUE

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