地元の大学生がフィールドワークでお店を訪ねてくれたり、生き方や働き方を熱心に考えたりしている姿からは、いつも希望や明るい未来を感じます。
「ひつじ日和という本屋をなぜ始めたか」について興味を持つ方も、時折いらっしゃいます。
明確な由来については、店主が答えを持ち合わせているはずです。
約10年間のおやすみを経ての再開についても、急に問われますと少々困ってしまいます。
もちろん、いくつかあることはあるのですが…。
明言するのは好きではないですし、正確に伝わるとも思えないので、お店にてご自由に感じとっていただければありがたいです。
個人的にはただ、本屋の妻だからここに立っています。
長野にいた頃、よく買いに行った感じのいいりんご屋さんがありました。
黙々と作業するご主人のとなりに、穏やかに接客する奥さまがいらして、その時、思ったんです。
「結婚した人がりんご農家なら、りんご屋さんだ」って。
あたりまえのことかもしれませんが、それくらい単純に、流れに身をまかせて生きることも楽しいことです。
そして、本音で生きるようにしています。
やりたくないことは、やりません。
力を抜いて、余分な外側の情報を入れず、自分の中を平和に満たすことを大切にします。
たいした由来や理由もなくてごめんなさい。
そういえば「カフェノナマエ」なんて本もありました♪
世の中のお店には、いろいろな由来がありそうですね。
川口葉子「カフェノナマエ」
読書空間 ひつじ日和