秋が深まり空気が澄んで、月がきれいな季節になりましたね。
 
月の和名を知った時、ああ日本人でよかったとしみじみ思いました。
 
まんまるの満月より少し欠けた月も好きです。
ためらいがちに、いざようように出てくるから、十六夜(いざよい)の月、なんて知ると余計に。
 
それは「京都人の密かな愉しみ」というNHKドラマでのこと。
常盤貴子さんが出演されていた数回分が特に気に入り、たまにオンデマンド視聴して京都人気分に浸ります。
そこはかとないものに美を見出す京都の暮らしに、うっとり。
 
このドラマで流れる阿部海太郎さんのピアノも素敵です。
聴きながら長箒で掃除すると不思議とはかどるのです。
ひつじ日和の造りは細長く土間。
京の町屋だと思い込めれば、しめたもの。
 
京都に縁はなくとも、自分の中に眠る和の心を刺激されて背筋がすっと伸び、いそいそとお掃除。
音楽がやる気スイッチのようです。
 
さて、「月のこよみ 2022」は、月をより身近に感じられる手引書。
星図もイラストも美しく気分が上がります。
来年の月見のお供にいかがですか。
 
 
 
 
 
「京都人の密かな愉しみ 月夜の告白」
 
 
阿部海太郎「Cahier de musique / 音楽手帖」
 
 
 
 
 
 
※今夜(10/20)は満月です。
 
 
 
 
 
読書空間 ひつじ日和