冬の曇り空、冷え切った空気。
ただでさえ気分がどんよりしそうな日のこと。
敢えて「イングリッシュ&アイリッシュ・マスターピース」で追い込みます。
もの好きだなあと思いますが、読書に雰囲気は重要ですよね。
この気分はかつて信州の長く厳しい冬、持て余した時間をロシア文学で追い込んで以来の感触(笑)
背中を丸めてうんと陰気臭く。
こちらは「アメリカン・マスターピース 古典篇」の姉妹本。
それぞれ、米、英文学の相違が味わえるように集められた短編集です。
短編集のいいところは、気軽にその世界に入り込めるところ。
今日みたいにお天気の力を借りれば容易く本の中へ。
己の生に限界があることに苛立つ(米)
人生の限界を諦念と共に受け入れる傾向(英)
とは、編訳者の柴田元幸さんのお言葉。
さてさて、どちらがお好みでしょうか。
柴田元幸翻訳叢書「ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース」
読書空間 ひつじ日和