加藤陽子「この国のかたちを見つめ直す」

 
絶対忘れない、と思っていたパスワードを忘れました。
登録を進めていたあるホームページからは「そのメールアドレスは既に登録されています」と表示されました。
人の名前がなかなか思い出せません。
世間ではマイナンバーカードのパスワードを忘れてしまうケースが多いようです。
 
 
記憶はとても曖昧です。
日々記憶することが多くなるとなおさらその中に埋もれてしまうようです。
 
記録の重要さを実感します。
 
加藤陽子さんはこの本で「(この国の)記録を大切にしない風土」を危惧します。
記録が無ければ評価(分析)も対策も進みません。
 
そして歴史学との類似性として失敗の知識化についても触れています。
責任追及のためではなく原因究明のために事象、経過、原因、対処、総括が必要である、と。
 
起きてしまったことに対して、ある程度の寛容さは必要です。
何かが以前より良くなることが大切なのではないでしょうか。
 
 
 
 
最近はパソコンが様々な情報を保存してくれるので助かりますが、ちょっと不安な気もします。
 
 
 
 
加藤陽子「この国のかたちを見つめ直す」
 
 
 
 
 
 
 
 
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