有名な絵画はブランド品と同じです。
皆の評価が高ければ価格も名声もどんどん高くなります。
本当はその人が良いと思えば他人の評価なんで関係がありません。
SNSでの拡散もその傾向があるのではないでしょうか。
その評価にうまく乗り、自分の欲を満たそうとした男がいました。
ハン・ファン・メーヘレン。
絵を描く腕は確かです。
フェルメールを研究し、当時と同じ画材を使い、フェルメールとそっくりな絵を描きあげます。
誰もフェルメールなんて言っていませんが勝手にフェルメールの真作とされました。
戦争とナチス・ドイツがファン・メーヘレンを舞台に強引に立たせます。
絵の行方はどうなるのでしょうか。
ファン・メーヘレンは何を想いその時を迎えたのでしょうか。
自分で見て、感じたことを大切にしたいと思います。
フランク・ウイン「私はフェルメール-20世紀最大の贋作事件-」
読書空間 ひつじ日和