かつて赤瀬川原平さんの本から植物ワイパーというものを教えてもらったことがあります。
観察してみると至る所に存在しています。
”トマソン”という言葉も長らく認知していましたが、赤瀬川原平さんが命名に関与していたとは。
語源はある人物由来なのですが、ご本人は知っているのでしょうか。
トマソン
不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。(役にたたない・非実用)
柔軟で豊かな発想をお持ちの赤瀬川さんが、千利休、無言、前衛、についてあれこれ思索します。
きっかけは映画の脚本でした。
この本は資料としては何の価値もない。
とあとがきにあります。
確かに千利休のことについてはもっと詳しく述べている書籍や文献はたくさんあるかもしれません。
けれど千利休から派生するあれこれを愉しめる本は希少なのではないでしょうか。
この本の存在がトマソン的です。
読書空間 ひつじ日和