ジュリアン・ロイド・ウェッバー「パブロ・カザルス 鳥の歌」

 

自由と平和を希求したチェリスト、パブロ・カザルス。
ファシズム政権を批判し、空襲の最中でも逃げずにバッハを弾き続けます。

 

カザルスは「芸術家には自由と何者にも束縛されない探求が必要だ」と言います。
「芸術家の責任は重い」とも。
その理由は「特別な感受性と知覚を授けられている」からです。

 

これはカザルスの残した言葉、友人・知人、音楽家、ジャーナリストなどのコメント等を集めた本です。
最初朧気だった輪郭が少しずつ濃くなってゆきます。
ユーモアに溢れた一面もあります。

 

 

バッハの無伴奏チェロ組曲の楽譜を発見したときの回想もあります。
もしカザルスが発見していなければ今この世で演奏されていない可能性があります。

 

バッハがとカザルスがいなければ、この世の彩りは少し違ったものになってしまいます。

 

 

 

ジュリアン・ロイド・ウェッバー「パブロ・カザルス 鳥の歌」

 

 

 

 

バッハとカザルスに関してはこちらもどうぞ。

 

エリック・シブリン「「無伴奏チェロ組曲」を求めて:バッハ、カザルス、そして現代」

 

 

 

 

読書空間 ひつじ日和