社会人になりたての頃、新聞くらい読め、ニュースくらい見ろ、と盛んに言われました。
当時はそういうものかと新聞にはできるだけ目を通すようにしていました。
ある時、ニュースに接しない生活をしたらどうなるのだろう、と思い、新聞もテレビも見ない時期がありました。
困ったことは何もありませんでした。
「弱いつながり 検索キーワードを探す旅」を読みました。
東さんはインターネットを強いつながり、リアルを弱いつながりである、と述べています。
そしてインターネットでのつながりはより強固になってゆきます。
そこから逸脱するにはどうしたらよいか。
それは旅をすることだ、と。
どうして逸脱しなければならないかはあまり記載されていませんが、環境を変えれば、検索キーワードが変わってくることには同意します。
リアルの世界には目を瞠るような豊かな自然があります。
不思議ですが、写真に撮っても見た目とは全然違います。
人間の長い歴史もあります。
そこから感じ取るものは、言葉で表すことも出来ません。
1週間くらいインターネットつながない、という方法もいかがでしょうか。
東浩紀「弱いつながり 検索キーワードを探す旅」
読書空間 ひつじ日和