吉田篤弘78

 

レコードは、実はあまりなじみがありません。

自分自身でレコードを買った事がないし、レコードプレーヤーも持っていませんでした。

友達から借りたレコードを、カセットテープにダビングする時には姉のプレーヤーを借りました。

あの小さな町で、どこでみんなレコードを買っていたのでしょうか。

当然78回転のSP盤があるなんて知りませんでした。

 

吉田篤弘さんの「78」を読んでいると、5月の夕方の空を見ているような気分になります。

廃駅で見つけたレコード盤。

三角関係。

ドーナツショップ。

すこし窮屈な靴。

いろんなことが絡まりながら、無駄を積み重ねながら、物語は・・・。




 

吉田篤弘「78」

 

 

読書空間 ひつじ日和