細川護熙「不東庵日常」

 
不東庵での細川氏の生活は、とっても理想的な生活だと思います。

 

また、読書に関しても、難しくて入り込めないものばかりです。
しかし興味はある分野ですので、いつか読みたいと思っています。

 

晴耕雨読。

 

簡単なようでなかなか実現し難い言葉です。
 
とても含蓄のある本でした。



 

細川護熙「不東庵日常」

 

 

「多くの人々は多忙な毎日を送りつつ、五、六十歳になったら悠々自適の生活に入ろう
と思っている。しかし君はその歳まで生きられるという保証があるのか。自分の魂の平安と充実のために、人生の残りの時間をそれに当てようなどというのは、はなはなだしい考え違いではないか」    セネカ(二千年前の古代ローマ時代の政治家、思想家)

 

庵を結んで人境にあり
しかも車馬の喧(かまびす)しき無し
君に問う何ぞよくしかるかと
心遠ければ地自ずから偏なり
菊を採る東離の下
悠然として南山を見る          陶淵明

 

「なんでもそうやけど、ひとつだけしかやったらあかんぞ。ひとつだけやぞ」
                 広瀬楚庵さんの師である老僧

笑って答えず、心自ずから閑かなり    李白

求むるあれば万事窮す    良寛

疏食を食らい水を飲み、肱を曲げてこれを枕とす    論語(述而)

ゆっくり書けば必ずよく書ける     朱熹(朱子学、宋の人)

 

 

読書空間 ひつじ日和