辺見庸「もの食う人びと」

 
食べたものは、すべからく体内に取り込まれその人を形作ります。
そのままの意味において人間の基礎となる食べることについて、焦点をあて、各地を旅します。

 

食べ物についてがメインですが、その裏には非常に政治的、人道的な問題が潜んでいます。
個人の力ではどうしようもないくらい大きな問題ですが、見ぬふりをして通り過ぎることはできません。
辺見さんはそれを伝えたいのだと思いました。

 

20年前の本ですが、場所が移り変わっていくだけで現在もほとんど同じ状況じゃないかと思います。
自分自身が現地を訪れたわけではないのに、いろんな感情が渦巻きます。



 

 

辺見庸「もの食う人びと」

 

 

 

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